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E-ディフェンス(2)

前回紹介したE-ディフェンスは、世界最高性能で世界最大の震動台を備える施設ですが、実験に供する実物大の構造物を建設し実験を行うためには、多大な労力と時間を要します。このため、行われる実験ケースにも限りがあり、また、実験に関わる研究者の数にも限界があります。

そこで、E-ディフェンスを所管する国立研究開発法人防災科学技術研究所では、実験で得られたデータを公開し、多くの研究者が実験の成果をもとにした研究を行うことができるよう配慮がなされています。実験データのダウンロードは、E-ディフェンス試験データアーカイブ(ASEBI=Archives of Shakingtable Experimentation dataBase and Information)のサイトから可能です。

→ASEBI

データには、実験条件や実験ケース、実験結果の生データなどが含まれ、研究の目的に応じて加工が可能です。筆者がダウンロードした経験では、実験に関するデータは膨大ですが整然と管理され、また生データとはいえ物理的な意味を持つ数値にまで加工されており、使いやすく感じました。

ただし、実験を計画し実施する側に配慮し、実験を遂行しその研究成果を公表すための時間を確保するために、データ公開までに実験終了後一定の猶予期間を設けることとしています。
防災科学技術研究所では次のように述べています。「データ公開システムがより有効に活用されることにより、研究者コミュニティが創出され、その研究成果が都市・地域の地震防災・減災に効果的に結びつけられることを切に願う次第です。」

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